円覚寺は琉球における臨済宗の総本山で、山号を天徳山と称した。第二尚氏王統の菩提寺であり、琉球随一の寺院であった。

尚真王が父王尚円を祀るため、1492年から3年がかりで建立したと伝えられる。開山往持¥は京都南禅寺の芥隠禅師である。建築の手法は、鎌倉の円覚寺に習った禅宗七堂伽藍の形式を備えており、寺城は約 3,560㎡であった。伽藍は西面し、全面中央に総門を開き、その左右に掖門を備えていた。総門を入ると放生池があり、放生橋、山門、仏殿、龍淵殿が一線上に配置されていた。

昭和8年に円覚寺伽藍として国宝に指定され、総門前庭の円鑑池やハンタン山の緑に映えて荘厳な寺院であったが、去る大戦でほとんど破壊された。

現在の総門(県指定有形文化財)と左右の掖門は昭和43年に復元されたものである。 放生橋(重要文化財)は昭和42年に修復された。橋の勾欄羽目の彫刻は精緻を極め、沖縄の石彫美術の最高傑作であるといわれている。

沖縄県教育委員会。

円覚寺総門
総門
隙間から見える放生池
左側の放生池
琉球政府文化財保護委員会の石柱

向かって右側の掖門は開放されており、そこから内部に入ることができます。

円覚寺の場所

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