北中城村荻道・大城集落に古くからある井戸です。現地の案内板には「ヒージャーガー(樋川井泉)」と、記載されています。
井戸の水は、「飲み水ではありません」と掲示板があるほど、透明で透き通った水で、現在でも水量は少ないのですが、水が湧き出しています。井戸に柵などもなく、直接水に触れることができます。
近隣の住民により、清掃など管理されており、周りも木陰が有る広場となっており居心地の良い井戸です。
ヒージャーガー(樋川井泉)の案内文
このカー(井泉)の築造年代は詳らかでない。
1965年(昭和40)12月に水道が通水されるまで、大半の家庭が、ここの湧水を飲料水として利用していた。
1924年(大正13)改修後は、メーヌカー(前の井戸)に代わってウブガー(産井泉)として新生児のウブミジ(産水)にも利用されたと伝えられている。
旧元日の早朝子供たちが、カーの水をワカミジ(若水)として汲んできた。
この水をヒヌカン(火神)等に供えたりお茶を沸かして仏壇に差し上げて新しい年の家運隆昌と健康を祈った。
戦前は旧正月2日、現在は元日に区の役員有志が水の恵みに感謝してハチウビー(初御水)の祈願をしている。
北中城村
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